あしあとのかたち

物理学を学ぶ大学生が思ったことを書きます

物理学を学ぶまでの道のり(後半)

 

後半始まり。

 

前半を読んでいらっしゃらない方は前半から読んでくださるとありがたいです。

 

 

 

asiatonokatati.hatenablog.com

 

 

 

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好きな風景

 

 

 

高校生時代

 

 

県で1番偏差値の高い高校に行きました。

 

公立ですが、

地方では私立より公立のほうが偏差値が高い傾向にあるそうです。

 

1番偏差値が高いといっても1学年400人くらいなので、

中学のクラスの中で一人がいくような割合です。

 

(しかも僕は最低点で受かりました)

 

高校2年の後半までは

中学の時のお勉強嫌いを引きずって

本当に全く勉強しませんでした。

 

みんなの多くはとても意識が高く

ちゃんと予習をして、

放課後は塾にいって、

家に帰って復習をしていました。

 

それに反抗してか、

僕は勉強しない友達とゲームをしたり、

漫画を読んだりしていました。

 

僕は本を読まなかったといいましたが、

漫画も読んだことがありませんでした。

 

しかし、キングダムというマンガだけははまって読んでいました。

 

 

 

キングダム 59 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

 

 

授業中はキングダムを読むか、

ゲームをするか、

寝るか、

考え事をするかのどれかで

帰宅後も勉強は全くしませんでした。

 

高2の前半までの授業外学習は合計で20時間ぐらいな気がします。

 

(テスト前は赤点を取らないよう少し勉強したので20時間くらいは行くと思います)

 

不真面目な僕は

ほとんどの科目が下から数えたほうが早かったんですが、

なぜか物理だけはいつも良いほうでした。

 

力学はニュートン運動方程式さえ認めてしまえば

あとは算数をやればよかったからです。

 

必要な知識もほとんどなく、

問題文の状況を思い浮かべて、

このあと物体がどういう運動をするかを

直観に任せて考えればなんとなく答えが分かりました。

 

(理解はしていません)

 

しかし物理が好きというわけではありませんでした。

 

ニュートン運動方程式がなぜ成り立つのかわからなかったからです。

 

物理の先生に?教科書に?だまされている気分でした。

 

その後、

古典のテストで50点中2点を取ったりしていたら、

高2の冬を迎えました。

 

ここで物理学を志そうと思うようになった

きっかけとなるものに出会いました。

 

それは万有引力です。

 

万有引力とは

質量をもつあらゆるものが有する(万有)

互いに引き合う力(引力)

のことです。

 

ニュートンが、木から落ちるリンゴを見て

発見したといわれている力です。

 

(本当かどうかは分かりませんが)

 

重力の正体です。

 

恥ずかしながら僕は、

名前こそ知っていましたが、

質量と質量が引き合うことは知りませんでした。

 

僕にとって

質量とは硬くて黒くて四角くて不変なものだ

というイメージがありました。

 

しかしそのイメージに反して

質量は電気や磁石と同じように引き合うというのです。

 

僕は授業後先生に質問しました。

 

なんで質量は引き合うんですか?

 

と。

 

先生は

 

それを理解するには大学で量子力学とかを勉強しないとわからん

 

と教えてくれました。

 

量子力学以外にも知らないといけないことはたくさんあります)

 

僕は帰ってから質量について知らべてみました。

 

すると質量はエネルギーと等価だと書いてありました。

 

質量は生成、消滅するというのです。

 

わけが分かりませんでした

 

このとき僕は自分の無知を初めてはっきりと自覚しました。

 

これまでももちろん、

自分の知らないことは無数にあるということを知ってはいましたが、

自覚してはいませんでした。

 

自分の知らない世界を直視したことがありませんでした。

 

この自覚をきっかけに、

自分が理解していないことを理解したい

理解しないと死ぬに死ねない

と思うようになりました。

 

そこで昔から特に不思議で仕方なかった宇宙の始まりを知りたいと強く思い、

それを知る手段の1つである物理学を志そうと思いました。

 

恥ずかしながら、

本を読んでこなかった僕は、

物理学が宇宙の始まりを探る学問でもある

ということをそれまで知りませんでした。

 

しかし現実は悲惨なもので、

この成績では物理を勉強する前に大学にいけないことに気づきました。

 

しかし、

その後勉強して、

なんとか浪人はせずに国立の大学に行きことができました。

 

(前期は落ちてしまったので後期ですが)

 

受験勉強については今回の本筋ではないので

今後書くかもしれません。

 

かも、というのは

全く参考にならない、

お手本にされるべきではないからです。

 

 

 

 

振り返ってみて

 

 

 

こうして僕は大学に行くことができ、

現在物理学を勉強しています。

 

本を読まなかったが故に僕は

世界の広さというか深さに気がつきませんでした。

 

自分の興味の対象、

やりたいことを正しくとらえることができませんでした。

 

本を読んでいれば、

もっと早くから物理に興味を持っていたかもしれません。

 

(早期学習が一概に良いというわけではありませんが)

 

あの時の授業を寝て聞き逃していたら

先生に質問しなかったら

やりたいことがよくわからないまま

大学の何学部かに行っていたかもしれません。

 

大学にすら行っていなかったかもしれません。

 

しかし、

その後の人生のどこかで物理学を知ったら、

その道に行こうと思うんじゃないかな

と推測しています。

 

また、

僕にとっての物理学のようなものが、

物理学だけだとも思っていません。

 

そのほかにも知りたいことは山積みです。

 

僕は資本主義に懐疑的なので、

経済のことも知りたいです。

 

僕は人の善を信じているので、

性善説をはじめとする哲学についても知りたいです。

 

最近話題のゲノムについても知りたいですね。

 

本当に細胞はあんなに賢いのか

 

と、細胞の集まりの僕は思います。

 

 

 

(終わり)

 

 

 

今回の記事はとても長くなりました。

 

少しでも読んでくださった方どうもありがとうございます。

 

もし全部読んでくださった方がいらしたら、

もちろんありがとうございます。

 

始めて3日で40人ほどの方に読んでいただきました。

 

こんなにたくさんの方に読んでもらえるとは思っていなかったので、

とてもうれしいです。

 

今後も読んでくださるとうれしいです。

 

書いてほしいことがもしあったらコメントをくださるとうれしいです。

 

では。