あしあとのかたち

物理学を学ぶ大学生が思ったことを書きます

一人でいる小さな子には声をかけよう

こんちには

 

毛布のいる季節になりましたね。

 

今日僕がお伝えしたいことは、

一人でいる小さな子には声をかけよう

ということです。

 

 

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好きな風景

 

 

なぜこんなことを言おうと思ったのかというと、

数日前の出来事の教訓からです。

 

先日僕は珍しく友達と公園で運動をしました。

 

夕方の5時くらいから

と、なんとなくの約束をしていました。

 

その日は一日中天気が悪く、

雨こそ降ってはいませんでしたが、

いまにも降り出しそうな雰囲気をしていました。

 

5時前になり、

いざ自転車で公園に向かっていると、

案の定、雨がぽつぽつと降り始めました。

 

次第に雨脚は強まってきていたんですが、

運動は強行しました。

 

無事けがすることもなく

滑りはしましたが、

運動を終えることができました。

 

サッカーをしました。

 

久しぶりだったので、

翌日もちろん筋肉痛になりました。

 

(でも筋肉痛って気持ちいいですよね。)

 

それで、

雨も降っているので、

急いで帰路につきました。

 

このとき6時半過ぎだったと思います。

 

しばらく漕いで、

運動したところとはまた別の公園の前を走っていたら、

そこそこ車が通る道路の反対側から

自分の腰にも満たないくらいの背丈の子が

横断歩道じゃないところから飛び出してきました。

 

しかも、

暗かったので定かではないですが、

傘も差してなかったと思います。

 

幼稚園の帰りのような服装で、

黄色い何かを身に着けていたので、

暗闇の中それが街灯に照らされていて、

印象的でした。

 

こんなに小さな子がこんな時間に一人ってなんか変だなぁ

と思いましたが、

そのまま素通りしました。

 

そして、

またしばらく漕いでいると、

踏切の手前に、

傘も差さずに慌てた様子の30代くらいの女性がいました。

 

踏切を渡って、

またぼーっと漕いでいると、

さっきの慌てていた女性の映像

頭にちらつき始めました。

 

しばらく考えていたら、

二つの別々の奇妙な出来事が一本の線としてつながりました。

 

もしかして迷子のあの子を探しているんじゃないか。

 

もしそうなら、

身長が遮断器にも満たないあの子なら、

事故に巻き込まれるかもしれない。

 

僕は来た道を引き返して

あの女性を探しました。

 

女性は夫らしき人と一緒でした。

 

二人とも傘を差さずに

あたりを見回していました。

 

その様子を見て、

予想がほとんど確信に変わり

僕はご夫婦に声をかけました。

 

やはり予想通りでした。

 

それで僕は、

最後にあの子を見た公園の前まで案内して、

ご夫婦とは別にあの子を探し始めました。

 

まずは、

公園から半径100メートルくらいを

自転車で見て回りました。

 

しかし、

暗くて見落としていたかもしれませんが、

そこにはあの子はいませんでした

 

あの子を最後に見た公園で、

ちびっこサッカーをしているのが見えました。

 

もう時間帯的にも終わりのほうで、

親御さんたちがお迎えに来ていました。

 

そこで迷子を捜す僕は不審者のように

親御さんたちに近づきました。

 

暗闇から、

雨に濡れた

割と体格のいい男が不愛想に接近したものですから、

完全にちびっこを狙う不審者だと思われました。

 

このくらいの小さい子見てませんか?

 

腰当たりの高さに手をもっていって説明すると、

ますます警戒されました。

 

あるご夫婦の子供が迷子になったらしいんです

 

こう付け足すと、

ようやく僕の状況が理解されました。

 

見てませんねぇ、そのご夫婦はどこにいらっしゃるんですか?

 

僕はご夫婦の連絡先を聞いていませんでした。

 

僕は、

子供の名前すら聞かずに、

じゃあ僕違うところ探してきます

とちょっと格好の付く言葉を言い残して、

ご夫婦と別れたのです。

 

連絡先を知らないと、

たとえ迷子が見つかっても、

 

僕が迷子を見つけても、

またご夫婦を探さなければいけない

 

ご夫婦が見つけても、

その家族の中ではそれで終わりですが、

それを知らない僕は見つかるはずもない子を探す

 

という羽目になるのです。

 

よく考えればすぐにわかることなんですが、

ご夫婦の焦りが僕にも伝播して

後先のことを考えられませんでした。

 

その後も、

30分ほど雨で暗い中探しましたが、

結局見つかりませんでした

 

ご夫婦すら見つけることができませんでした。

 

さすがに寒くなりあきらめて家に帰ってしまいました

 

家について、

椅子に座り、

まだ見つかってなかったらどうしようか

とか考えていたら、

なんだか体がほてってきました。

 

風邪をひいてしまいました。

 

僕も年取ったなぁ

と未成年ながら自分の体の衰えを感じました。

 

翌日、

ニュースを見てみると、

失踪のようなものはありませんでした。

 

ほっとしました。

 

あの後すぐに見つかったんでしょう。

 

僕は直接迷子を見つけたわけではありません。

 

しかし、

ご夫婦に声をかけたところと

あの子を最後に見た公園は少し距離があったので、

それを教えられただけでも

少なからず迷子を見つけるのに貢献できたんじゃないかな

と思います。

 

また、

帰ろうとしていたところを引き返すことができたのが

後々考えてみればよかったことかなと思います。

 

しかし、

そもそも公園前であの子を初めて見て、

変だなと思ったときに、

声をかければよかったなと後悔しています。

 

たとえ間違ってても、

不審者と思われても、

小さな子が一人でいたらみなさんも一声かけてあげましょう

 

最近は、

知らない人が声をかけただけで

不審者と勘違いされるらしいですが、

迷子が出るよりかはよっぽどましでしょう。

 

(僕は昨日夜一歩道を歩いていたら、

 前方に女子大学生らしき人がいたんですが、

 歩いて人を追い越すのが苦手な僕は

 距離を一定に保ちながらゆっくり歩いていると、

 完全にストーカーだと思われました。)

 

しかし、

ニュースを見ていてふと思いました。

 

もし迷子が見つかっていなかったら、

僕は30分そこら探しただけで、

あの子を見捨てたようなものじゃないか。

 

結果的には何事もなかったが、

あの時あんなに早く帰ってよかったのか。

 

 

 

 

結局迷子のままなのは、僕だけでした。