受験勉強の思い出(高3後編)。
これは以下の記事の続きです。
受験勉強後期
12月から入試が終わる3月までを受験勉強後期という風に呼びたいと思います。
実践模試が散々だった。
僕はあまり模試を受けていませんし、模試の結果はあまり重要視していませんでしたが、この時ばかりは危機感を覚えました。
これまでは問題集を時間など全く気にせずに解いていたのでまず時間が全く足りませんでした。
その中でも特に出来が悪かったのは化学でした。
(英語は抜きにして)
化学はまだ知識もあやふやな状態で計算力も不足していたため東工大の独特の試験形式ではほとんど得点することができていませんでした。
なので12月は化学の勉強にかなり時間をかけました。
使ったテキストは前回の記事で紹介した化学の新研究、新演習というものです。
一つ工夫したことと言えば、
片手サイズのメモ帳を使い始めたことです。
主に化学の、たまに数学や物理のちょっとした知識を配列とかを考えないでメモを取っていました。
ノートをとる習慣のなかった僕でもメモ感覚なら継続することができました。
こうやってメモ帳を作ると簡単に何度でも大事な知識を確認できてかなり効果があったので、僕の受験勉強で唯一おすすめできる勉強法だと思っています。
センター600いかない。
3年になってから定期的にセンター試験用の模試が学校で行われましたが、志望校を受験するのに必要な600点をなかなか取れませんでした。
(そういえばセンター模試が嫌すぎてさぼって3者面談で担任の先生に怒られたのが懐かしいです。)
といってもセンター試験のために勉強しようとは思わず、二次試験の勉強をしていれば600点くらいは越えるだろうと甘く考えていました。
ですが12月になっても600点を取ったことがない状態で、
あれ、このまま600点取れませんでしたで終わるのかな。
なんて思ったりしましたがまぁ大丈夫だろうと思って引き続き二次試験の勉強だけをやっていました。
年明け直後に最後のセンター模試があって、そこで初めて600点ちょっととることができました。
その模試は本番より難しめだということでそれで600点いったなら本番でも大丈夫だろうと安心することができました。
センター試験本番。
センター試験本番を迎えました。
結果は、何とか650点くらい取ることができました。
何か特別よくできた教科があったわけでなく、すべての教科が自分が予想していた通りの出来栄え(出来なさ栄え)でした。
内職やさぼりを繰り返す不真面目で独断的な僕に、担任の先生は愛想をつかしていると思っていましたが、650点取ったことを報告しに行ったときはとても喜んでくださりました。
僕は勝手に嫌われていると思っていましたが、やはり先生は”先生”なんだなぁ と思いました。
センター試験後。
センター試験後は、センター試験から解放されたうれしさでより勉強に熱が入りました。
この期間はずっと過去問を時間に制限をかけて解いていました。
学校には行かずに図書館でひたすら勉強していました。
過去15年くらいは(英語以外は)解いたと記憶しています。
同じ大学の問題とは言え、15年前の問題を解いてもあまり効果がないのかもしれませんが、問題を解くという意味で取り組んでいました。
数か月前太刀打ちできなかった化学の問題が解けるようになっていて少し手ごたえを感じました。
数学もかなり時間をかけて勉強していたのでかなり解けるようになっていました。
物理は前にも書いたようにある程度知っていたので大体の問題が解けました。
僕の合格までの作戦?というか目標点数は、
数学6割、物理、化学7割、英語3割
くらいで受かるだろうと考えていました。
二次試験本番。
ついに二次試験本番を迎えました。
2日制で一日目に数学、英語、二日目に理科という感じの日程でした。
数学
緊張もあり3時間の試験で最初の20分くらいは何も書けませんでした。
全部で5題ありましたがどの問題もすぐには解けそうになくて、ページをめくりにめくりました。
(この年の数学はかなり難しかったようです。)
結局完答できたのは1題だけで、ほかの2題で少し部分点がくるくらいしかできませんでした。
しかも後から出た解答例を見て分かったんですが、完答していると思っていた問題も最後の最後に計算ミスをしていたので、1題すらできていませんでした。
正直これは落ちたなと思いました。
英語
できなかった数学の後で、英語を解いている最中も頭の片隅にずっと数学がありました。
しかし英語はもともとできないから気楽にやろうと思い、分かるところだけを解答しました。
物理
次の日も数学を引きずっていましたがいつも通り解くことができました。
標準的な難易度だったと記憶しています。
化学
普段通り解けました。
簡単でもなく難しくもなくという感じでした。
前期試験後~。
前期試験の結果を待つ間に卒業式などがありました。
あまり自信はありませんでしたが後期試験の勉強はしませんでした。
受かっていてほしいなという気持ちとあれだけ勉強した数学ができなかったショックからやる気が起きませんでした。
ついに前期の合格発表の日を迎えました。
残念ながら落ちていました。
数学の試験直後に味わった絶望感のせいか、不思議とすんなりと不合格を受け入れることができました。
あとから前期試験の成績開示が送ってきて、
数学2割、英語4割、物理化学7割
でした。
後期試験を受けることが決まってから試験までの数日は過去問を眺める程度しか勉強しませんでした。
やはり前期と比べてしまうと易しかったので大丈夫だろうと思いました。
後期試験本番。
あまり緊張せずに試験に臨めました。
実際に試験を受けてみるとそれぞれの問題は易しめだけど量が多くて難しいタイプでした。
結局解き終わることはできませんでした。
後期試験結果。
運よく受かっていました。
英語がなかったからだと思います。
後になって配点を調べたらセンター試験の点数の割合がかなり高かったです。
(後期は配点がセンター100%のところもあるくらいどこもセンター試験を重視するようです。)
下調べをよくしなかったのは良くないですが、この事実を知っていたら緊張でへまをして落ちていたかもしれません。
知らぬが仏とはこのことだと思いました。
おわりに
受験勉強の思い出を4つの記事にわたって書きました。
書き終わった記事を読み返すと、誰がこの記事を読んで面白いと思うのかという疑問というか不安ばかりが残ります。
受験勉強に要する時間、労力は人によって大きく変わりますが、ほかの様々な人の勉強の様子から察するに僕は比較的それが少ない部類であるようです。
改めてこのシリーズを読み返すと、それを自慢していると受け取り気分を害される方がいらっしゃるのではないかと思ったので、それは本意ではないということをしっかりとお伝えしたいと思います。
自分の受験勉強について記事を書こうと思ったそもそもの動機は、大学でやりたいことがあるにもかかわらず現状が厳しくて行きたいところを諦めようとしている方に一瞬踏みとどまってほしいというものです。
(大学受験を控えた方が読んでくださるかは分かりませんが…)
僕の高2までの成績は学年のほとんど底をうろついていましたが、なんとか現役で国立大学に行くことができました。
それは大学で物理をやりたい、自然をもっと知りたいという気持ちを持っていたからだと思います。
塾や学校の言うとおりに勉強しないと、言うとおりの大学でないと受からないということは全くもってありません。
むしろ独力で、現状の自分と目標の2点だけを見て、それに必要な努力を重ねることができれば、それは周りに従って勉強して合格するよりも大いに価値あることではないかと思います。
一年生のうちから周りに言われるままコツコツ勉強する必要はなく、大学に行く目的が決まってからとことん勉強すればいいと思います。
明確な目標を持っている人間のラストスパートはすごいです。
頑張ってください。
最後に、大学で学びたいと思う人が大学に行くような社会、教育機関であってほしいし、大学に行く目的がある人が大学を目指してほしいと思います。
ここまで読んでくださってどうもありがとうございます。
では。